地域で泥棒が入る件数が多く、もう昨年以来被害者が後を絶たない。近隣でもその話が途切れず、仲のよい一人も被害にあった。ちょっと銀行へ行ったその隙だったらしい。帰宅したらそれを感じ取ったと言っていた。その日は警察関係者が随分長い間来ていて、それだけでも嫌な思いをしたらしい。
 うちは金銭がいかにもなさそうで入らないんだろうな、とたかをくくっていた。それが油断というものなのだ。そして案の定誰かが家に侵入しようとした。けれど失敗したのだ。そもそもうちは家族が多いので、出入りの頻度も多く、鍵をかけてもすぐに開ける人がいる。だから「隙」がない。あるとしたら夜中から朝方である。その朝方、うちのコーギーがけたたましく吠えた。私の頭には「近所迷惑!」という言葉しか浮かばず、とにかく
「うるさいよ!」と叱りに玄関まで行くしか思いつかなかった。そして犬は叱られた。けれどやっぱりおかしいと思っていた。普段そんな時間に吠えたことなどない。そして吠えた後で確かにドサッという、何かが落ちた音がしたのを覚えていた。
そうだ、犬がいると知らずに泥棒が入ったのだ!と私は悟り、私は身を挺して吠えまくったコーギーに頭を下げに行かねばならなかった。誰にも誉めてもらえず、本当にすまないことをした。あの出来事は確証を得るには不十分だ。犬が吠えただけだから。そして結局誰にも話していない。私とコーギーだけが知る思い出である。キャッシング 利息 比較